電子マネー決済とは?種類や導入方法に関して解説

電子マネー決済とは?

電子マネー決済は情報通信技術が用いられた電子決済サービスのことで、元々はプリペイドカードのように事前にチャージをして決済を行うサービスです。大きく分類すると、SuicaやPASMOのような交通系、楽天Edyやnanacoのような流通系に分かれており、交通機関での切符代わりに利用したり、買い物に利用することができます。
電子マネーの歴史は、1996年にSONYが最初のICカードFellicaを開発したところから始まりました。その5年後の2001年にはJR東日本がSuicaにその機能を搭載。2002年には、コンビニの決済システムにFellicaが用いられたことから、ICカードによる電子マネー決済できる店舗が増加しました。
2004年にはdocomoのお財布ケータイ、2007年にはSuicaとの相互利用のシステムを搭載した交通系ICのPASMOが登場し、電子マネーは一気に普及してきました。

電子マネー決済の種類

電子マネーの種類は数多く存在していますが、基本的な機能(読み取り機にかざすことでチャージ分を上限とし、現金と同様に使用できる機能)はどの電子マネーも同じです。
発行会社や支払い方式によって特徴が異なるため、その種類についてご紹介します。

交通系電子マネー

交通会社が発行する電子マネーです。SuicaやPASMOが代表的な電子マネーで、自動販売機やコンビニエンスストアなど利用可能な場所が多いことが特徴です。近年ではモバイルSuicaのようにスマホと連動し、カードを持たなくてもスマホをかざすだけで利用できるタイプも登場しています。

Suica(スイカ)

JR東日本が発行しているICカードです。
北海道から沖縄まで、Kitaca、PASMO、TOICA、manaca、ICOCA、PiTaPa、SUGOCA、nimoca、はやかけん、icsca、odecaの各エリアにおける鉄道・バス等で利用が可能です。
モバイルSuicaを使えば、カードタイプのSuicaを持っていなくても発行ができます。また、Apple Payや楽天ペイなど、お持ちのモバイル端末に合わせてチャージすることもできます。

PASMO(パスモ)

PASMO(パスモ)

2007年にサービスが開始された、株式会社PASMOが発行する交通系ICカードです。Suica同様、事前にチャージした金額に応じて電車を利用したり、買い物をすることができます。
また、クレジットカードに紐づけることで、オートチャージ機能を利用することができます。Suicaと相互利用が可能で、Suicaグリーン券や鉄道博物館の入館システムにも対応しています。

ICOCA(イコカ)

ICOCA(イコカ)

西日本旅客鉄道(JR西日本)が発行するICカードです。
SuicaやPASMOと同様にプリペイド機能が搭載されているため、あらかじめチャージした金額分を現金同様に使うことができます。
また、ICOCAはICOCAポイントを導入しており、事前に利用登録することで時間帯指定ポイント、利用回数ポイント、電子マネーポイントの3種類のポイントを貯めることができます。
貯まったポイントはICOCAにチャージすることができます。

はやかけん

はやかけん

はやかけんは、福岡市交通局(福岡市地下鉄)が発行するICカードです。乗車カードの利用範囲は福岡市の交通局の全てを網羅しているものの、JR九州や西鉄各駅との連絡乗車券を購入することはできません。
また、ANAが発行するANAマイレージクラブ会員を対象にした「ANAはやかけん」は、マイルからポイントへの交換が可能です。記念カードも定期券として利用することができます。

kitaca(キタカ)

kitaca(キタカ)

Kitacaは、北海道旅客鉄道(JR北海道)のICカードです。
当初はJR東日本のSuicaを導入する方向でしたが、「JR北(キタ)海道のICカード」に由来する「Kitaca」と名付けられたサイバネ規格に準拠するICカードが採用されました。
導入費用の関係で、Kitacaはモバイル対応は見送られていますが、モバイルSuicaをKitacaエリアで利用することは可能です。

manaca(マナカ)

manaca(マナカ)

manacaは株式会社エムアイシーと名古屋交通開発機構が発行しているICカード乗車券です。manacaは乗車カードとして利用することでポイントを付与する「manacaマイレージポイント」が採用されています。
※自動制裁産機・自動券売機の利用は付与対象外です

流通系電子マネー

流通系の電子マネーは、コンビニなどの小売店や通信販売で利用することが前提の電子マネーです。
ボーナスポイントが付与されるなど、お得に利用できることが特徴のひとつです。代表的なものにWAONやnanaco、楽天Edyがあり、利用可能店舗はそれぞれ異なります。よく行く店舗で利用可能な電子マネーを用意しておけば、買い物に応じてポイントが付与されるため通常よりもお得に利用することができます。

WAON(ワオン)

WAON(ワオン)

イオンリテール株式会社が発行しているICカードです。主にイオングループの商業施設を中心に導入されており、その他にもファミリマートやマクドナルドなど全国73万ヶ所以上で利用が可能です。
イオングループや系列店舗で利用すると「WAONポイント」が優遇されるなど、お得な特典が付きやすい特徴があります。

nanaco(ナナコ)

nanaco(ナナコ)

株式会社セブン&アイ・ホールティングスが発行する電子マネーで、ポイントカード機能やQUICPay機能も搭載されています。
チャージ金額の上限が50,000円で、交通系・流通系電子マネーの中では高額設定されていることが特徴です。
また、nanacoポイントはYahoo!ポイントなど一部の提携ポイントサービスから交換も可能です。

楽天Edy

楽天Edy

楽天Edyはタッチ決済に対応したプリペイド型電子マネーで、事前にチャージしておくことで現金と同様の使い方ができます。
最大の特徴は、現金やクレジットカードだけでなく、楽天スーパーポイントでもチャージができるという点です。
また、ネットショッピングでは楽天系列のショップやサービスだけでなく、Amazonでも利用することができます。

電子マネー決済の導入方法

電子マネー決済を導入するには、電子マネーを提供する会社と契約を結ぶ、もしくは決済代行業者と契約する必要があります。
さらに契約方法とは関係なく、電子マネー決済を行うための専用端末の用意も必要です。

1種類だけ電子マネーを導入したい

電子マネー事業者と直接加盟店契約を結ぶことで、決済端末を導入することができます。
各事業者の窓口から加盟店系契約を直接申し込む必要があります。WEBや電話で申し込むことができます。
※Suicaのようにアクワイアラ(代行会社)経由での申し込みが必要な場合があります。

複数の電子マネーを導入したい

複数の電子マネーを一度に導入したい場合は、提供会社と契約をして希望の電子マネー決済に対応した端末を導入する必要があります。
提供会社によって決済手数料やラニングコスト、端末代金などが異なるため、比較をしてから導入するようにしましょう。また、端末機によっては希望の電子マネーに対応していないケースもあるため注意が必要です。

電子マネー以外のサービスも導入したい

決済代行会社を通して契約をすることで、希望する全ての決済サービスを一度に導入することができます。電子マネーだけではなく、クレジットカードやQRコード決済など、あらゆる決済サービスに対応した決済端末機を提供している決済代行会社も多数あります。
決済サービスを一度に導入したい場合には、決済代行会社を利用することをお奨めします。

電子マネーの導入をお考えの方は

電子マネーは、コンビニエンスストアや小売り店をはじめ利用可能な場所が多く、タッチするだけで決済が完了するためレジオペレーションの向上にも繋がります。
また、流通系電子マネーは通常よりもポイント還元率が高いなどの特典も多く、ユーザーにとって大きなメリットになります。
非常に利便性が高い決済方法である電子マネー決済を、まだ未導入の事業者様はこの機会に検討してみてはいかがでしょうか?