クレジットカードの国際ブランドとは?5大ブランドの特徴や違い、シェアを徹底的に比較!
クレジットカードを使う際に目にする「VISA」「Mastercard」「JCB」といった国際ブランド。消費者としては、使いやすさや特典が気になるところですが、店舗や事業者にとっては、どのブランドに対応するかで顧客層や決済の利便性、手数料にも影響します。本記事では、代表的な5大ブランドの特徴やシェアをわかりやすく比較し、消費者目線と事業者目線の両方で、ブランド選びのポイントを解説します。これを読めば、どのカードを導入すべきか、迷わず判断できるようになります。
目次
クレジットカードの国際ブランドとは?
クレジットカードの国際ブランドとは、カードの決済機能を提供する世界的なブランドのことを指します。代表的なブランドには、VISA、Mastercard、JCB、American Express、Diners Clubの5つがあり、それぞれ独自の決済ネットワークや特典サービスを持っています。この5つのブランドを『5大ブランド』とひとまとめにする傾向が強いですが、中国が発行するクレジットカード「銀聯」を含めた『6大ブランド』と称すこともあります。
消費者はブランドごとの使いやすさやポイント還元、付帯サービスを比較してカードを選ぶことが多いですが、店舗や事業者にとっても、どのブランドに対応するかは重要な判断基準です。対応ブランドによって集客可能な顧客層や手数料が異なり、事業の利便性や売上にも影響するためです。クレジットカードのブランドは、単にカードのデザインや名称の違いだけでなく、決済の安全性や信頼性も変化します。
クレジットカードの国際ブランドの役割
1.決済ネットワークの提供
クレジットカードの国際ブランドは、カード情報を加盟店からカード発行会社に安全に伝達する決済ネットワークを提供します。この仕組みにより、世界中の加盟店で迅速かつ安全に決済が完了します。たとえば、海外旅行先の店舗でもVisaやMastercardが使えるのは、このブランドのネットワークがあるからです。
2.不正利用の防止・加盟店のサポート
クレジットカードの国際ブランドは加盟店の審査や認証を行い、決済処理の安全性を確保します。また、トラブル発生時のサポートや不正利用防止の取り組みも実施。事業者はブランドを通じて安心してカード決済を受け入れられ、消費者も信頼して利用できる仕組みとなっています。
3.ポイントや特典などのサービス提供
クレジットカードの国際ブランドは、カードに付帯するポイント還元や保険、優待サービスなどの特典も提供します。これにより、消費者はカード利用のメリットを享受でき、加盟店は魅力的なカードを導入することで集客やリピートにつなげることが可能です。
クレジットカードの国際ブランドの仕組み
クレジットカードの国際ブランドは、クレジットカード決済の承認役として働きます。消費者がクレジットカードで支払うと、まず加盟店が決済情報を決済代行会社に送信。決済代行会社はその情報をカード発行会社(国際ブランド)へ伝え、承認されると加盟店に決済完了の通知が戻ります。
この流れにより、加盟店は安全に決済を受けられ、消費者も安心してカードを利用できます。
代表的なクレジットカードの国際ブランド一覧
世界には数多くのクレジットカードの国際ブランドがありますが、特に有名なのが「5大国際ブランド」と呼ばれるVisa、Mastercard、JCB、American Express、Diners Clubです。これらのブランドは、世界中の多くの国や地域で利用できる決済ネットワークを持ち、それぞれに独自の特徴や強みがあります。また、近年では中国の銀聯(UnionPay)やアメリカのDiscoverなども国際的なシェアを拡大しています。ここでは、各ブランドの特徴やメリットを詳しく解説します。
Visa
Visaは世界最大のクレジットカードの国際ブランドであり、圧倒的な加盟店数とグローバルな決済ネットワークを誇ります。日本国内はもちろん、海外旅行や出張時にもほとんどの国で利用できるため、初めてクレジットカードを作る方にもおすすめです。また、Visaは多くの発行会社と提携しており、年会費無料からゴールド・プラチナカードまで幅広いラインナップが揃っています。セキュリティ対策やサポート体制も充実しているため、安心して利用できるのが大きなメリットです。
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- 2025年9月30日:三井住友カードは、Visaの最上位ランク『三井住友カード Visa Infinite』の募集を開始しました。
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Mastercard
MastercardはVisaに次ぐ世界的なシェアを持つ国際ブランドです。ヨーロッパやアジア、アメリカなど世界中で幅広く利用でき、特にヨーロッパ圏での強さが際立っています。Mastercardも多くの発行会社と提携しており、年会費無料カードから高ステータスカードまで選択肢が豊富です。また、独自の優待プログラムやキャンペーンも多く、旅行やショッピングでお得に使える特典が充実しています。Visaと並んで、海外利用を重視する方におすすめのブランドです。
- Mastercardの最新ニュース(2025年11月時点)
- 2025年11月5日:リップル(Ripple)と連携し、ブロックチェーン技術を活用した決済実証を開始しました。
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JCB
JCBは日本発の唯一の国際ブランドであり、日本国内での加盟店数やサービスの充実度が大きな魅力です。国内利用に強く、ポイント還元や優待特典も豊富に用意されています。また、JCBは海外でも提携ブランドを通じて利用できるため、アジア圏を中心にグローバル展開も進んでいます。日本人向けのサポートや旅行保険、空港ラウンジサービスなど、きめ細やかなサービスが特徴です。日本国内での利用が多い方や、安心感を重視する方におすすめです。
American Express
American Expressは、ステータス性の高さと充実した付帯サービスが魅力の国際ブランドです。旅行や出張時のサポート、空港ラウンジの無料利用、手厚い旅行保険など、ワンランク上のサービスを求める方に人気があります。加盟店数はVisaやMastercardに比べるとやや少なめですが、国内外の主要都市や高級ホテル・レストランでは幅広く利用可能です。また、アメックス独自のポイントプログラムや優待も充実しており、特別な体験を重視する方におすすめです。
Diners Club
Diners Clubは、世界初のクレジットカードブランドとして誕生し、今もなお高いステータス性を誇ります。主に富裕層やビジネスパーソン向けのサービスが充実しており、空港ラウンジや高級レストランの優待、手厚い旅行保険などが魅力です。加盟店数は他ブランドに比べて少なめですが、特別な体験や上質なサービスを重視する方に選ばれています。また、会員限定イベントやコンシェルジュサービスなど、独自の付加価値を提供しています。
その他の国際ブランド(銀聯、Discoverなど)
近年、アメリカのDiscoverや中国の銀聯(UnionPay)など、5大ブランド以外の国際ブランドも存在感を増しています。Discoverはアメリカ国内での利用が中心ですが、提携ネットワークを通じて世界中で利用可能です。銀聯は中国発のブランドで、中国本土やアジア圏で圧倒的なシェアを持ち、訪日中国人観光客向けの決済手段としても注目されています。これらのブランドは、特定の地域や用途に特化したサービスを展開しているのが特徴です。
クレジットカードの国際ブランドのシェア
クレジットカードの国際ブランドは、世界中でさまざまなシェアを持っています。VisaとMastercardがグローバルで圧倒的なシェアを誇る一方、JCBや銀聯(UnionPay)は特定の地域で強い存在感を示しています。また、American ExpressやDiners Clubはステータス性や特典重視の層に人気です。地域ごとに主力ブランドが異なるため、海外利用を考える場合は渡航先の主流ブランドを把握しておくことが重要です。ここでは、世界シェアや地域別の中心ブランドについて詳しく解説します。
| ブランド | 世界シェア(%) |
|---|---|
| Visa | 38.81% |
| 銀聯(UnionPay) | 34.09% |
| Mastercard | 24.11% |
| American Express | 4.37% |
| JCB | 2.40% |
| Diners Club | 1.68% |
クレジットカードの国際ブランドを選ぶポイント
クレジットカードの国際ブランドごとに、決済対応エリアや店舗数、ポイント還元率、年会費、付帯サービスなどに違いがあります。自分の利用シーンや重視したい特典に合わせてブランドを選ぶことが、満足度の高いカード選びのポイントです。
1.規模(対応エリア・店舗数)
VisaとMastercardは世界中のほとんどの国や地域で利用でき、加盟店数も圧倒的です。JCBは日本国内やアジア圏で強みを持ちますが、欧米では利用できない店舗もあります。American ExpressやDiners Clubは、特定の高級店やホテル、レストランでの利用に強みがありますが、一般店舗では利用できない場合もあるため注意が必要です。海外旅行や出張が多い方は、グローバル対応力の高いブランドを選ぶと安心です。
2.特典(ポイント還元率・優待特典)
ポイント還元率や優待特典は、国際ブランドだけでなく発行会社やカードの種類によっても異なります。VisaやMastercardは発行会社ごとに多彩なポイントプログラムが用意されており、楽天カードや三井住友カードなどは高還元率で人気です。JCBは独自のOki Dokiポイントや日本国内の優待が充実しています。American ExpressやDiners Clubは、旅行やダイニング関連の特典が豊富で、ステータス性を重視する方におすすめです。
| ブランド | 主なポイント・特典 |
|---|---|
| Visa/Mastercard | 発行会社ごとに多彩なポイント・優待 |
| JCB | Oki Dokiポイント、日本国内優待 |
| American Express | 旅行・ダイニング特典、メンバーシップ・リワード |
| Diners Club | 高級レストラン・空港ラウンジ優待 |
国際ブランド以外のクレジットカード
クレジットカードを選ぶ際は、国際ブランドだけでなく、発行会社やカードの種類にも注目しましょう。楽天カードや三井住友カード、セゾンカードなどは、ポイント還元率や特典、年会費のバランスが良く、多くの利用者に支持されています。また、JCBカードやVisaカード、Mastercard対応の代表的なカードも多数存在し、用途やライフスタイルに合わせて選ぶことができます。
楽天カード
楽天カードは、年会費永年無料で基本還元率が1.0%と非常に高く、初めての一枚としても定番です。楽天市場をはじめとする楽天グループサービスとの連携が強力で、利用するほどポイントが劇的に貯まる「楽天経済圏」の柱となっています。
三井住友カード
三井住友カードは、銀行系ならではの信頼性とセキュリティの高さが魅力です。最近では、対象のコンビニや飲食店でスマホのタッチ決済を利用すると、ポイント還元率が大幅にアップするサービス(最大7%など)が人気を集めており、日常使いでのメリットが大きいです。
セゾンカード
セゾンカードの最大の特長は、有効期限のない「永久不滅ポイント」です。じっくりとポイントを貯めたい人に向いており、また、最短5分でアプリ上にデジタルカードが発行されすぐに利用できるスピード感も人気の理由です。
エポスカード
エポスカードは、年会費が永年無料でありながら、海外旅行傷害保険が自動付帯するという珍しい強みを持っています。マルイ・モディでの優待や、全国の飲食店・レジャー施設での割引特典が充実しており、優待を賢く利用したい方に支持されています。
まとめ
クレジットカードの国際ブランドは、利用シーンや目的によって最適な選択肢が異なります。世界中で使いたいならVisaやMastercard、日本国内中心ならJCB、特典やステータス重視ならAmerican ExpressやDiners Clubがおすすめです。複数ブランドを持つことで、より幅広いシーンに対応できます。自分のライフスタイルや重視したいポイントを明確にし、最適なブランドを選びましょう。
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