キャッシュレス決済とは?種類や支払い方法を解説
キャッシュレス決済とは?
キャッシュレス決済は、クレジットカード決済・電子マネー決済・QRコード決済(バーコード決済)といった現金以外の支払い方法を指します。近頃はキャッシュレス決済が多様化し、日本で使用できる決済ブランドは60種類を超えています。当ページは、キャッシュレス決済の種類ごとに特徴・要点をまとめています。店舗に導入する決済サービスにお悩みの方は、ぜひご一読ください。
キャッシュレス決済の種類
キャッシュレス決済は3種類に分けられます。
エンドユーザーは、店舗・webサイトで導入されたキャッシュレス決済の中から、希望する支払い方法を選択できます。
クレジットカード決済
QRコード決済
電子マネー決済
クレジットカード決済
クレジットカード決済の特徴や、決済ブランドをご紹介します。

クレジットカード決済とは
クレジットカード決済は、世界共通の決済手段です。日本国内のクレジットカード保有率はキャッシュレス決済のなかでも高いシェアを占め、多くのユーザーが利用しています。
クレジットカードの決済ブランド
日本国内で使用できるクレジットカードの決済ブランドは、Visa・Master card・JCB・AMERICAN EXPRESS・Diners Club・銀聯です。これら6つの決済ブランドは「6大ブランド」と呼称されています。JCBを除く5つの決済ブランドは、海外でも使用可能です。
クレジットカード決済の種類はこちらをご覧ください
代表的なクレジットカード決済

クレジットカード決済の特徴
- 世界共通の決済方法
- クレジットカードはランク別に色分けされている
- クレジットカードを発行する際に審査がある
- 利用限度額が高い
- ポイントが付与される
- 分割払い・リボ払いを選択できる
クレジットカード決済の導入がおすすめの店舗
- 決済手数料を抑えたい店舗
- 訪日外国人に対応したい店舗
- 売上を伸ばしたい店舗
QRコード決済
QRコード決済の特徴や、決済ブランドをご紹介します。

QRコード決済とは
QRコード決済は、スマートフォンなどのデバイスから、指定のバーコードをスキャンすることで決済できる支払い方法です。多くのサービスで、利用金額に応じたポイントが付与されます。スムーズかつお得な支払い方法と言えるかもしれません。
QRコードの決済ブランド
QRコードの決済ブランドは、PayPayやメルペイ・楽天Pay・d払いなどがあります。QRコード決済を提供する企業によって、還元されるポイントや特典が異なります。例えば、PayPayは各自治体と連携した「あなたのまちを応援プロジェクト(2024年)」などを実施しています。また、楽天Payは楽天ポイントカードと合わせて利用することで、ポイントの還元率が上がります。 QRコード決済の種類はこちらをご覧ください
代表的なQRコード決済(一例)

QRコード決済の特徴
- バーコードをスキャンすることで支払いが完了する
- ポイント還元を利用できるサービスが多い
- スマートフォン1台で決済可能
- PayPayを中心に利用可能な店舗数が多い
QRコード決済の導入がおすすめの店舗
- ポイント還元による新規顧客を獲得したい店舗
- 若年層を囲い込みたい店舗
電子マネー決済
電子マネー決済の特徴や、決済ブランドをご紹介します。

電子マネー決済とは
電子マネーとは、ICカードやスマートフォンなどの電子機器を利用する決済方法です。専用の端末にICカード・スマートフォンをかざす動作で支払いが出来ます。決済速度が速く、レジの待ち時間を短縮する効果が期待できます。
電子マネーの決済ブランド
電子マネー決済は、主に3つの機関が提供しています。1つ目は交通機関、2つ目は流通系の企業、3つ目はクレジットカード会社です。JR東日本が提供する「Suica」をはじめとした交通系の電子マネーは、駅構内の改札・交通機関の支払い時に利用できます。
※電子マネー決済には、 QRコード決済も含みます。
電子マネー決済の種類はこちらをご覧ください
代表的な電子マネー決済(一例)

電子マネー決済の特徴
- 決済速度が速い
- 学生が所有できる
- クレジットカードに比べ1回あたりの決済額は小さい
電子マネー決済の導入がおすすめの店舗
- レジオペレーションを改善したい店舗
- オフィス街・通勤で利用される道路に面した店舗
- 少額決済が多い店舗
キャッシュレスの代表的な決済手段
キャッシュレス決済の代表的な決済手段を、店舗向け・Webサイト(ECサイト等の非対面)向けに分けてご紹介します。
店舗向けの決済手段

決済端末
決済端末は、店舗・イベント向けの決済手段です。一般的な決済端末のサイズは、縦幅100cm~200cm・横幅60cm~100cmが目安です。決済端末はレジ前に設置することが多く、キャッシャーとは別途用意する必要があるため、スペースを取らないサイズが流通しています。
決済端末は、レジ前に常設する据置型のほか、レジ以外の場所にも持ち運びが可能なポータブルタイプが存在します。決済端末を導入する際は、用途に合わせて適切なタイプを選択することがおすすめです。
持ち運び・レジ設置が可能な決済端末「アルファポータブル」はこちら
POSレジ
POSレジは、店舗向けの決済手段です。POSレジを導入することで、会計作業と同時に在庫管理・商品の売上予測まで行えます。会計時に商品をスキャンすることで、POSに商品情報が登録されます。”いつ・どこで・どういった商品が購入されたのか”をデータ化できるため、あらゆる分析に役立ちます。


セルフレジ(自動精算機)
セルフレジは、店舗向けの決済手段です。セルフレジは、エンドユーザー自身が商品をスキャンする会計システムです。店員による会計作業を行わずにエンドユーザーが商品の登録から決済まで行う「フルセルフレジ」と、決済のみエンドユーザーが行う「セミセルフレジ」があります。
省人化・無人化を目指す店舗におすすめの決済手段です。
セルフレジの詳細はこちら
Webサイト(ECサイト等の非対面)向けの決済手段

オンライン決済
オンライン決済は、非対面の決済手段です。オンライン決済を導入することで、ECサイト等のwebサイトに決済機能を追加することができます。オンライン決済を提供する決済代行会社によって、連動可能なECカートシステムが異なります。
オンライン決済の申込時には、希望するECカートシステムとの連動が可能かどうか確認しましょう。
WordPressに対応したオンライン決済はこちら
リンク決済
リンク決済は、非対面の決済手段です。請求先に決済用URLを送付することで、決済を行えます。決済用URLは、メール・SMS・LINEに貼り付けて送付するため、webサイトを所有していない事業者でも導入できます。
また、リンク決済は未払いのエンドユーザーに対する請求に利用されることもあります。
SMS・メールを利用したリンク決済はこちら


銀行振込
銀行振込は、非対面の決済手段です。自分の銀行口座から指定した銀行口座へ、お金を移動させる支払い方法です。
銀行振込は、ECサイトから公共料金の支払い・企業間取引まで幅広く利用されています。銀行振込を導入した事業者は、口座番号の管理が必要です。
銀行振込管理サービスはこちら
キャッシュレス決済の精算方式
キャッシュレス決済の精算方式は、3種類あります。
前払い
前払いの精算方式では、あらかじめ電子マネーなどにチャージをしたり、商品やサービスを利用する前に支払います。レジャー施設やコンサート会場のチケット、SuicaやPASMOなどの電子マネー、ギフトカタログは、前払いの精算方式を採用しています。
前払いは他の精算方式に比べ、支出管理を行いやすい特徴があります。なお、サービス業者によっては、銀行口座から電子マネーにチャージする機能を付帯しているところもあります。
即時払い
即時払いの精算方式では、レジ会計のタイミングで銀行口座から決済金額が引き落とされます。代表的な事例には、デビットカードや、代金引換え(代引き)があります。また、PayPay・楽天Payなどのスマホ決済アプリを介して、銀行口座から直接引き落としを行う方法も、即時払いに含まれます。
即時払いは支出管理を行いやすいメリットがあります。デビットカードは、満15歳以上(中学生を除く)から利用でき、申込時の審査も不要です。
後払い
後払いの精算方式では、商品・サービスを購入した後に支払います。クレジットカード決済を利用した場合には翌月払い、コンビニ払いの場合は指定期日までの入金が必要です。このほか、各企業により「PayPay後払い」「NP後払い」のサービスが展開され、クレジットカード決済を所持していないエンドユーザーでも後払いを利用できるようになりました。
後払いは支出管理が煩雑化しやすい反面、手持ちの現金が不足しているエンドユーザーでもサービスを利用でき、利便性に優れています。日本国内では、人気の高い精算方式です。
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